【解決事例】介護施設にて公正証書遺言を作成した事例

・背景

介護施設に入所中の父が遺言を作りたいとのことで、その娘であるOさんが相談に見えました。

 

・弁護士のかかわり

父が病気で今後どうなるかわからないとのことで、急ぎ公正証書遺言を作ることにいたしました。

 

・解決内容

公正証書遺言を作るまでにはある程度時間がかかるため、その間父が亡くなると遺言が無い状況でしたので、まずは自筆で簡単な遺言を書いてもらいました。

その上で、公証人と打ち合わせをしながら、父が入所している施設まで公証人に来てもらい、公正証書遺言を作成しました。また、父が高齢であり、将来遺言能力についての紛争を予防するために、遺言書作成前にビデオ撮影をし、父の様子を記録化しました。

 

・所感

今回は遺言者が公証役場まで行くことが困難であったため、公証人に介護施設まで来てもらい、遺言を作成しました。

公正証書遺言の場合、戸籍を取得したり、公証人と遺言の条項について協議をしながら進めますので、ご自身で手続を進めることは煩雑かもしれません。また、司法書士や税理士が作成に関与している公正証書遺言もありますが将来の紛争予防観点が十分ではなく遺言があるのに紛争になることがあります。弁護士の場合将来の紛争を見越して遺言案を作成しますので、紛争予防の観点からも弁護士に依頼して作成することをお勧めいたします。

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