【解決事例】連絡のとれない相続人と遺産分割協議ができた事例

相談者:Tさん

被相続人:兄(兄弟姉妹間の相続)

争点:連絡がとれない相続人がいる場合の遺産分割

 

・背景

Tさんの兄が亡くなり、兄には子がいなかったので、Tさんを始めとする兄弟姉妹が相続人となりました。兄弟姉妹の中には既に亡くなっている人もおり、代襲相続人も関わる案件(相続人は全員で5名)でした。そのうち代襲相続人の一人と連絡がつかないとのことで、調停にしたいと相談に見えました。

 

・弁護士のかかわり

Tさんは当初司法書士に依頼をして手続を進めていましたが、司法書士は遺産分割調停の代理人はできないため、遺産分割調停において代理人を立てるのであれば弁護士しかできません。そこで調停も視野にいれて当職が代理人として受任致しました。

 

・解決内容

もともと他の相続人とはおおよそ話合いができており、そこから調停をするのは時間もかかり迂遠であると感じました。そこで、なんとか調停外で分割協議ができないかと考え、連絡が取れない代襲相続人及びその代襲相続人の弟(この方も代襲相続人です)に当職から手紙を送付いたしました。その結果、連絡のとれない代襲相続人の弟から連絡があり、その弟が窓口となってくれ、調停にせずに分割協議をまとめることができました。

 

・弁護士の所感

連絡のとれない相続人がいたり、相続人が多数いたりする場合、遺産分割調停を利用することがあります。しかし調停には時間も労力もかかることから、その旨を丁寧に説明した文書を送付したことにより、何とか調停外で協議をまとめることができ、早期解決ができました。調停にした方が早期解決になる場合もありますが、どの時点で調停にするかどうかは難しい判断が必要であると感じました。

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