【解決事例】相続した建物(借家)の明渡しを協議で解決した事例
相談者:xさん
被相続人:父
・背景
父から相続した建物に借家人が居住しており、古い建物なので借家人に明渡しを求めていたところ、相手に代理人がついて立退料の支払を求められたとのことで、相談に見えました。
・弁護士の関わり
建物明渡しの交渉事件として弁護士が関与することになりました。
・解決内容
本件建物はかなり老朽化しており、その他の事情もあいまって立退料がなくとも「正当事由」が認められる可能性はありました。
しかしながら、相手は100万円以上の立退料を請求してきました。そこで、こちらからは、借家人に契約違反(無断での同居、用法義務違反)などあったことから、信頼関係の破壊を理由に賃貸借契約を解除し、即時の建物明渡し、未払賃料の支払いを求めました。
一方で、話し合いでの円満解決の観点から建物明渡までの賃料免除及び解決金(転居費用等で40万円)を支払う内容での解決を提案したところ、その内容で解決できました。
・所感
遺産である不動産に賃借権等が設定されている場合、その賃貸借関係を巡って紛争になることがあります。果実である賃料の分配や、借地人ないし借家人との関係が特に問題となります。そういった場合、相続だけでなく、賃貸借に関する知識や経験も必要となります。当事務所ではそのような事例の経験も積んでおりますので安心してご依頼いただけます。














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